私は、65歳のいわゆるおひとりさまです。配偶者も子供もおらず、両親も既に他界してしまっており、兄弟姉妹もいません。私の財産は死後どうなりますか?
葬儀や納骨について希望もあるのですが誰にお願いすればよいのでしょうか?
相続人がいない場合は最終的に相続財産が国庫に帰属してしまいますので、公正証書遺言を作成して相続財産を渡す、お世話になった方や寄付をしたい団体を決めておく方がよいでしょう。
葬儀や納骨についての死後の事務についてには死後事務委任契約を活用してご自分に合った終活を実現するように準備しておくことができます。
財産を積極的に国庫に帰属させたいと考える人は、あまりいないと思います。
あなたに相続人がいない場合、「お世話になってくれた知人に財産を渡したい」、「活動内容に共感できる法人に寄附をしたい」などと考えるのが自然だと思います。
遺言書を作成しておくことで、このような思いを実現することが可能です。元気なうちに「亡くなった後の財産のゆくえ」をしっかり決めておきましょう。
頼れる身内の方がいない場合、亡くなった後の葬儀、納骨、入院費や施設費の清算、遺品整理、各種解約手続き、行政手続き・・・などの諸手続きを誰かに頼む必要があります。
遺言書は、主に財産の相続・処分について決めるもので、こうした事務手続きまでをカバーすることができません。遺言書と並行して「死後事務委任契約」を作成し、身の回りの世話をしていくれている親戚や司法書士や行政書士などの専門家に手続きを受任してもらうと安心だと思います。
遺言書で、”亡くなった後の遺産のゆくえ”を決めておき、死後事務委任契約で、”死後に必要となる事務手続きが確実に遂行される安心感”を確保しておくことで、「おひとりさま」の老後の不安は、かなりの部分が解消されると思います。
詳細につきましては、当センターまでお気軽にお問い合わせください。